音声絵本Vol.7 『でんでんむしのかなしみ』

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くまちゃんが、その時々にお届けしたいなと思った絵本を紹介。だから対象年齢は全年齢です❣️
配信予定日は毎月第2土曜日。熊谷道子フェイスブックでも配信中♪

音声絵本Vol.7 『でんでんむしのかなしみ』

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

『でんでんむしのかなしみ』作: 新美南吉 絵:かみやしん

柏で行われた朗読ワークショップで読んだ、大人向けの絵本の朗読です。
上皇后美智子さまが好まれていたことでも知られており、私も大好きなお話しです。

2019年、紙芝居仕立てにして銀座『月夜の仔猫』ライブハウスでも読んだ思い出の作品。

ワークショップでの録音なので外の音が入ってしまっています。ご容赦くださいね〜(汗)

でんでんむしのかなしみ

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音声絵本Vol.6 『わたしとあそんで』

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音声絵本Vol.6 『わたしとあそんで』

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

『わたしとあそんで』作:マリー・ホール・エッツ 訳:よだ・じゅんいち

主人公の女の子、キャラクター 2パターン読み比べに挑戦‼️

●おしとやか〜な女の子 ●元気い〜っぱいの女の子

 あなたが表紙から想像なさるのはどちらのタイプ?

 はたまた異なる第3のタイプ?

 『声での表現に制約は無いはず。表紙の絵の女の子の性格をどう捕らえるかは読者の自由。じゃあ、2つのパターンで読んでみよう‼️』

 と思い付きました。

●おしとやか系

その1

その2

 
    
●お元気系

その1

その2


 

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音声絵本Vol.5 『うずらのうーちゃんの話』

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音声絵本Vol.5 『うずらのうーちゃんの話』

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

『うずらのうーちゃんの話』作:かつやかおり


『やんすけとやんすけとやんすけと』をアップした直後、つまり昨晩の真夜中、どうしてもこの絵本を読みたい衝動に駆られ録音してしまいました。ただ主人公の男の子の気持ちになって一気に。途中で泣いていました。お聞き苦しかったらゴメンナサイ。何でこれを・・・・・・満月のせい❔

続けざまのアップ大変失礼いたします。 

うずらのうーちゃんの話

その1

その2

その3

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音声絵本Vol.4 『やんすけとやんすけとやんすけと』

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音声絵本Vol.4 『やんすけとやんすけとやんすけと』

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

『やんすけとやんすけとやんすけと』
原作:永井麟太郎  絵・文:梶山俊夫  miki HOUSE


秋めいて来た今日この頃、手に取ったのはこの絵本です🍁

絵本読み聞かせワークショップで何度も取り上げ、保育園・幼稚園の先生、保護者の方々に紹介させていただきました。

久しぶりに読みましたが、やっぱり楽しい🥰
登場人物は、きこりのごんさん、狩人、キツネ、子どものやんすけ、おかあさんです。

一番読み方がいろいろになるのが「ナレーション」部分でしょうね。


元々は絵本な訳で、この企画は絵ナシで音声のみでお聞き頂く訳ですから、みなさんの想像力で色々な風景が浮かんで来ることでしょうね。いや、浮かんで来てくだされば幸いです〜❤️

お時間許す時に、どうぞお聞きくださいませ〜。

約10分間です。

やんすけとやんすけとやんすけと

その1

その2

『うずらのうーちゃんの話』作:かつやかおり


『やんすけとやんすけとやんすけと』をアップした直後、つまり昨晩の真夜中、どうしてもこの絵本を読みたい衝動に駆られ録音してしまいました。ただ主人公の男の子の気持ちになって一気に。途中で泣いていました。お聞き苦しかったらゴメンナサイ。何でこれを・・・・・・満月のせい❔

続けざまのアップ大変失礼いたします。 

うずらのうーちゃんの話

その1

その2

その3

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音声絵本Vol.3 『ぜつぼうの濁点』

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音声絵本Vol.3 『ぜつぼうの濁点』

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

新企画【KUMAちゃんの音声絵本紹介Vol.3】


『ぜつぼうの濁点』 作:原田 宗典 絵:柚木 沙弥郎 教育画劇


タイトルからしてイマジネーションを刺激されますよね。

読み進む内にだんだんと分かって来ます、作者の意図が。

「ぜつぼう」を「絶望」と書かない訳も。

悲しみの濁点の最後のどんでん返し。

これ、子ども向けというより大人、まぁ高校生以上くらいの人が読んで、聞いて、クスッという世界じゃないかなぁ・・・。

初めて手に取り感動。そして今回初めて録音。

きゃ〜面白い〜とますます好きになってしまった絵本です。

11分間と少しありますが、どうぞお聞きくださいませ
以下をクリックすると音声が聞こえます。↓↓↓

ぜつぼうの濁点

  その1

  その2

  その3

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音声絵本Vol.2 『アナンシと五』

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音声絵本Vol.2 『アナンシと五』

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

「くまちゃんの絵本案内」を音声ファイルで配信させていただくことにしました。絵本の読み聞かせって、普通は『絵+音声+読み手の表情』などでお届けするものなのですが、何と声だけでやってみることに!今、柏市内の2つの小学校のお昼の校内放送で【KUMAちゃんの声の読み聞かせ】を放送中ってこともあり、ここでも挑戦してみようと(^^ゞ。絵が無い分、想像力の出番が多い?まぁ、お聴きくださいませ〜♪

アナンシと五

(前半)

(後半)

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音声絵本Vol.1 『へんしんトンネル』

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音声絵本Vol.1 『へんしんトンネル』

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

今回から「くまちゃんの絵本案内」を音声ファイルで配信させていただくことにしました。絵本の読み聞かせって、普通は『絵+音声+読み手の表情』などでお届けするものなのですが、何と声だけでやってみることに!今、柏市内の2つの小学校のお昼の校内放送で【KUMAちゃんの声の読み聞かせ】を放送中ってこともあり、ここでも挑戦してみようと(^^ゞ。絵が無い分、想像力の出番が多い?まぁ、お聴きくださいませ〜♪

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くまちゃんの絵本案内第26回

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KUMAちゃんの オススメ絵本リスト㉖

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

今回のテーマは【大人こそ絵本を座右に】 〜絵本は人生に3度〜

自分が子どもの時、子どもを育てる時、人生後半になってからと言う意味です。

人によっては、子どもの頃、事情で絵本を手にしたことがないとか、結婚しなかったので2度目の読み聞かせをしていないなどの違いはあると思いますが、3度目に絵本を手に取るときは自分自身のために読むということですね。

今までは、子ども向けの絵本をご紹介してきましたが、柳田邦男さんの著書『砂漠で見つけた1冊の絵本』(岩波書店)を手にしたこともあり、「大人こそ絵本!」という気持ちが膨らんで来ました。いや、ずっと思っていましたけどね😊

そんな中から、柳田邦男さんが大人向けと紹介なさっている本と、私が実際に読んで来た本の中で一致した絵本4冊と、番外編1冊を紹介させていただきます。

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『だいじょうぶだいじょうぶ』

作:いとう ひろし 出版社: 講談社

ぼくがおじいちゃんと手をつないで歩いていると、ぼくのまわりは魔法にでもかかったみたいに、どんどん広がっていく。でも出会いや発見が増えるたびに、怖いことや不安も多くなって来る。そんな時、いつもおじいちゃんはぼくの手をにぎり、おまじないのようにつぶやく。「だいじょうぶ だいじょうぶ」って。最後は成長したぼくがおじいちゃんに・・・。素敵なお話しです。

「だいじょうぶ だいじょうぶ」は、私の口グセでもあるんですよね。つい言っちゃいます、大丈夫じゃなくても😊

『ずーっとずっとだいすきだよ』

作:ハンス・ウィルヘルム訳:久山 太市 出版社:評論社

エルフィーとぼくは一緒に大きくなった。世界で一番素晴らしい犬、エルフィー。エルフィーのあったかいお腹。毎日一緒に遊び、一緒に夢を見た。

時が経っていき、ぼくの背がぐんぐん伸びる間に、エルフィーはどんどん太っていき、寝ている事が増え、散歩も嫌がるようになった。ぼくは、やわらかい枕をやって、毎晩かならず言ってやった。

「エルフィー、ずーっと、だいすきだよ」

愛するペット、愛する家族との死別。それは逃れられない悲しい出来事。「だいすきだよ」そう思っているなら、いつでも伝えてあげたい。言わなくてもわかると思っていたとしても、やっぱり言葉に出してちゃんと伝えたい。でもなかなか出来ない。絵本はそれを教えてくれるんですね。

『スーホの白い馬』(モンゴル民話)

作: 大塚 勇三 絵: 赤羽 末吉 出版社: 福音館書店

昔、モンゴルの草原に、スーホという貧しい羊飼いの少年がいました。ある日、スーホは生まれたばかりの小さな白い馬を拾って帰ります。スーホが心を込めて世話したおかげで、子馬は立派に育ちました。

ところが権力者の不条理な対応に打ちのめされるスーホ・・・。

モンゴルの楽器「馬頭琴」の由来となった、せつなく悲しい物語です。

赤羽末吉さんのダイナミックなイラストが、このおはなしのスケールを大きく感じさせてくれます。

小学校2年生の国語の教科書に採用されているんですね。

はらぺこくんでは、大きな紙芝居にして演じました。

『鳥の巣みつけた』

作・絵: 鈴木 まもる 出版社: あすなろ書房

コウノトリからペンギン、ミソサザイまで全35種の鳥の巣。巣から鳥の暮らしが見えてくる!この絵本から、ひとくちに巣といっても本当にいろいろあるということがわかります。

鳥の巣研究家となった鈴木まもるさん!あまりの素晴らしさに、鈴木まもるさんが書いた柏市図書館にある全ての絵本を借りてしまった程。鳥好きの私を夢中にさせてくれました

『でんでんむしのかなしみ』

作: 新美 南吉 絵: かみや しん 出版社: 大日本図書

美智子上皇后さまがIBBY世界大会でのビデオ講演で「何度となく、思いがけない時に私の記憶によみがえってきた」作品として触れられた絵本。

柳田邦男さんは紹介なさっていませんが、私はとっても心惹かれる絵本です

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大人も絵本!そして大人が絵本を読んでいる姿を見た子どもたちも、もっと絵本を好きになること間違いナシです

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くまちゃんの絵本案内第25回

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KUMAちゃんの オススメ絵本リスト㉕

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

今回のテーマは【ロシア・ウクライナ・ベラルーシの民話絵本】

🌝今回はこれらの絵本のことしか浮かびません。

ロシアやウクライナのお話って、こんなにも身近だったんですね。民話なので繰り返しのリズムが良く、劇や人形劇にしても楽しく、幼稚園や保育園などで取り上げられていますね。

🌝心惹かれる絵本5冊を紹介させていただきます。対象年齢は4才くらい〜大人まで。

🌝民話なので、他の訳や他の絵のものも出版されています。今回ご紹介する絵本は訳も絵もオススメのもの。

☀️はらぺこくんでは「てぶくろ」を人形劇にして何度も上演したなぁ〜。その時の写真も公開!

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🟠『てぶくろ』ウクライナ民話

作: エウゲーニー・M・ラチョフ 訳:うちだ りさこ 出版社: 福音館

雪の中、ぽつんと落ちていたのは片方だけの暖かそうな手袋。最初に見つけたのは小さなネズミ。そこへカエル、ウサギ、キツネが次つぎやってきて「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。手袋はその度に少しずつ大きくなって今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来て手袋の中はもう満員!そこにおじいさんが手袋を探しにもどって来て・・・。

☀️「ミニシアターはらぺこくん作の人形劇『てぶくろ』より

絵本なら簡単なのですが、これを実際に3次元の人形劇でやるとなると、そりゃあもう大変!動物が増える度に手袋を「わからないように」大きくして行くのですから(笑)。ミュージカル仕立てにいたしました〜。はらぺこくんの代表的な作品のひとつです。

🔴『おおきなかぶ』ロシア民話

作: A. トルストイ 絵: 佐藤 忠良 訳:内田 莉莎子 出版社:福音館

〜「うんとこしょ どっこいしょ」ところが、かぶは抜けません〜この耳馴染みのあるフレーズ!

おじいさんはおばあさんを呼んできて、おばあさんが孫を呼んできて、孫は犬を呼び、犬は猫を呼び、とうとうネズミを呼んできます。やっとかぶが抜けます!

この絵本が小さな子どもたちから絶大な人気を得ている秘密は、この繰り返し。一番小さなネズミの登場でやっとかぶが抜ける!子どもは家の中で一番小さい存在の自分をネズミに投影するのでしょうね。

🟣『おだんごぱん』ロシア民話

訳:せた ていじ 絵:わきた かず 出版社:福音館

丸いパンがころころ転がって動物たちに出会うお話しです。

動物たちに出会うたび「♪ぼくは天下のおだんごパン。おじいさんからもおばあさんからも逃げ出したのさ。お前なんかに捕まるかい」という歌をうたって逃げるというくり返しがおもしろい!

「ぱくっと食べてあげよう」と言う動物たちからはどんどん逃げますが、「きれいにほかほか焼けてるね」と言うキツネ。「もう1度歌って」「今度は舌の上で歌って」と言われておだんごパンが飛び上がったところを、ぱくっと食べるキツネ。う〜ん、イソップの北風と太陽みたいでもあり、いやキツネはもっと巧妙か・・・

🔵『ガラスめだまときんのつののヤギ』ベラルーシ民話

訳: 田中かな子 絵: スズキコージ 出版社: 福音館

おばあさんが大切に育てた麦をヤギが食べ散らしてしまいます。クマもオオカミもかなわなかったヤギを、なんと豆つぶほどのハチが見事に退治してしまいます。民話によくあるパターンですね。スズキコージさんの絵が文章とぴったりと合っていて素晴らしい!

🟢『かものむすめ』ウクライナの民話

訳: 松谷さやか 絵: オリガ・ヤクトーヴィチ: 出版社:福音館

おじいさんとおばあさんはキノコ狩りにいって、足の傷ついたカモを見つけ、家に連れて帰りました。それからというもの、ふたりが出かけて帰ってくると、家の中はきれいに片づけられ、温かい食事が用意してあるのです。ふたりが出かけたふりをして様子を見ていると、美しい娘が足を引きずって水くみにいくのでした。見られたことを知ったかものむすめは……。ウクライナの画家が描く「鶴女房」によく似た昔話。繊細で異国情緒の香りのする美しい絵本です。 

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🔥ウクライナに一日も早く平和な日々が戻りますように。

ウクライナだけでなく、地球上の他の地域でも私たちの知らないところで起きている紛争。

人間って・・・・本当に考えさせられます。

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くまちゃんの絵本案内第24回

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くまちゃんが、その時々にお届けしたいなと思った絵本を紹介。だから対象年齢は全年齢です❣️
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KUMAちゃんの オススメ絵本リスト㉔

<ミニシアターはらぺこくん代表  絵本・紙芝居講座、研修講師  熊谷道子>

今回のテーマは「怒る」

 私は子どもの頃、“おこりんぼう”と言われたこともありますが、今は人に関してはあまり怒りません、多分・・・。社会的なことに対しては別ですけどね。怒っている人がいると先ず「何が今、この人のこの怒りを誘発したのだろうか」と考えますものね。

 さて、ご紹介する絵本は、主人公が4.5才から小学校低学年の子どもです。「静かにしなさい」「早くしなさい」「走っちゃダメ」「お共だちとは仲良くね」「何で言うこと聞かないの?」家の中で怒られて、幼稚園や学校に行っても怒られて、おでかけしても怒られて。

 良い絵本って流石だなぁ、と思います。それはオチ、最後の解決方法。やっぱり大人の許容力、愛情の表し方だなぁ。

 絵本講座でお母さんたちの前で読むと、涙するお母さんたち続出。私も自分の子育てを思い出してウルウルすることも。

では、以下に3冊ご紹介いたします 。アンガーマネージメントの本ではないので絵本の中で答えはありません。問いかけられている気分になります。

「怒る」ことについて。その意味について。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『おこる』

作: 中川 ひろたか 絵: 長谷川 義史 出版社: 金の星社

怒られているばかりの僕。あまりおこられるから遠くへ行ってしまいたい。それでは寂しすぎる。思えば自分も怒ることがある。おこっても気持ちはスッキリしない。

「なるべく おこらない ひとに なりたいんだけどなぁ。」

『おこだでませんように』

作: くすのき しげのり 絵: 石井 聖岳 出版社: 小学館

「ぼくは いつも おこられる。妹を泣かせて怒られて、女の子を驚かせて怒られて、友達に先に手を出して怒られて」お母さんや先生にいつも大目玉をくらっている男の子。「何で怒られるような事ばかりするんだろう?」「どうして何も言わないの?」と思ってしまう。でも、読んでハッとさせられます。怒られても言い返さない訳に。

 感情のコントロールが下手な子、ついつい怒ってしまうお母さん、男の子が理解できない女の子の為に是非!

『だめよ、デイビッド!』

作・絵:デイビッド・シャノン  訳:小川 仁央 出版社:評論社

こちらはアメリカの絵本。原題「NO、DAVID!」

メチャクチャやんちゃな男の子のデイビッド。お母さんは彼に「ダメ!」と言い続けます。

が、最後にはそんなデイビッドに手を差し伸べて抱きしめる。

コレがなかなか出来ないんですよね。

親は子どもをよく怒る、子どもはよく怒られている。

でもよく考えてみると

・本当にそこで怒らないといけなかったのか

・怒られないといけないようなことをしているのか

・怒った後の相手の気持ちを考えているか

あ〜、深い。

自分の「気持ち」を考える事というのはとても大事なこと。

多くの人たちに、これらの絵本が読まれますように。

そして、怒られすぎている子どもがいなくなりますように。

受け止められる、つまり怒らずにいられる幅を、親子共々、広げていきたいものです。

あ〜、こんなことを冷静に言えるのって、孫が居る年齢になったから・・・だよなぁ〜。

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